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【辞めるという選択をしたAちゃんの感度の良さ】

~本と動画から得た知識がかみ合う~

先日、ある知り合いの娘さんAちゃんが新卒で入った会社を、

数カ月で辞めたという話を聴いた。

辞める理由が色々ある中の一つに、

こんな理由もあると言っていた。

それは、社内テストで嫌な気持ちになった。というものだった。

 

ある日、Aちゃんが所属する課で、

その会社で扱う製品についての知識を試すテストが行われた。

そしてテストを受けた全員の採点結果が課内で公表されたのだそうだ。

Aちゃんは新卒にしてはまあまあできたほうだったので誉められた。

そのこと自体はうれしかったのだという。

しかし、Aちゃんが嫌な気持ちになったのは、

社歴も長く、人柄としては尊敬していた先輩が、

そのテストの結果が悪かったことを、上司から

「こんなこともできないのか。何年目?」と、

皆の前で、嘲笑される姿を目にしたことだった。

Aちゃんは、まるで公開処刑だなと想ったそうだ。

確かにテストの点は悪かったかもしれないが、

その先輩は人柄がよく、精神的な面で助けてもらったりしていた。

そういった面で、職場に少なからず貢献している人に対して、

このような扱いをすることに嫌悪感を感じたし、

自分も将来、あんな扱いをされたらどうしよう。

あんなふうになりたくない。と恐怖心を抱いたのだそうだ。

 

自身は今、

脳科学者で医学博士の中野信子さん著

科学がつきとめた「運のいい人」(サンマーク出版)

を読んでいる。

その中に書いてあった、児童心理学の実験が、Aちゃんの話とリンク。

勉強ができるAちゃんとBちゃんを違った状況で誉め、

うれしさの度合いを比べるといった実験だ。

その実験を簡単に記載すると(詳しく知りたい方は本を読んで欲しい。)

勉強ができるAちゃんを誉めた後、Aちゃんの目の前で、

勉強ができないC君を「どうしてこんな簡単な問題もできないのか」と叱る。

勉強ができるBちゃんを誉めた後、Bちゃんの目の前で、

勉強ができないD君に対して、

「算数は苦手かもしれないけど、虫のことには詳しいよね。」など、

D君なりの良さを見つけてほめる。

AちゃんもBちゃんも自分が勉強ができることを誉められたこと自体はうれしい。

だが、Aちゃんは、「もし自分も勉強ができなくなってしまったら叱られる」

という想いも同時に抱く。

Bちゃんは、「もし勉強ができなくなってしまっても他の部分で認めてもらえる」

と感じる。

 

中野さんの本のこの部分を読んだとき、

まさに、知り合いの娘さんAちゃんとこの実験のAちゃん、

リンクするよな~。と想った。

と、同時に、先日観た、

メンタリストDaiGoさんの動画での話を想い出した。

2種類のプレッシャーの話だ。

人にはある程度必要なプレッシャーと、

心身に悪影響を与えるプレッシャーがある。

必要なプレッシャーとは、例えば、

成長のために何かに挑戦するとか、

目標を持って取り組むとか、そういったもの。

悪影響なプレッシャーとは、

恐怖を伴うプレッシャーだ。

Aちゃんが感じたプレッシャーは後者であろうと想った。

 

Aちゃんはこの職場に身を置くことへの自分へのダメージを

察知したのかもしれない。

 

今の若い人の価値観は変化しているのではないだろうか?

お金には変えられない、数値化できない、

目には見えないもの。そちらを大切にすることに・・・。

 

2022年11月19日