【一貫性の原理を知る】
【一貫性の原理を知る】
「人は、なぜ他人を許せないのか?」(㈱アスコム)
がおもしろい。(興味深い。)
脳科学や心理学の観点から、
自身の知らなかったことが沢山解説されており、
人の心理や、行動の理由などについて、
へ~。は~。
と感心させられることばかり書かれているからである。
今日読んだところで、最も得られてよかった!!
と想う知識は「一貫性の原理」だ。
以下、「人は、なぜ他人を許せないのか?」より。
『人間は、自分が言い続けてきたこと、やり続けてきたことをなかなか変えられません。そして、それまで見せてきた自分と矛盾しないように振舞わなければいけないという根拠のない思い込みに、無意識に縛られています。この現象を、心理学では「一貫性の原理」と呼んでいます。いったん「私は保守です」と言えば、保守のように振舞い続けなくてはいけないような気分になり、「あの人は嫌いだ」と一度公言してしまうと、たとえ後から案外いいやつだったとその人を見直したとしても、いったん振り上げたこぶしを下ろすことができず、なかなか仲良くなろうとできなかったりします。(中略)甘いカフェオレが好きだけどブラックコーヒーも好き、巨人も阪神も好き、トランプは嫌いだけどアメリカ人は好き、韓国は嫌いだけどK-POPは好きといったような、一見矛盾するような、一貫していないかのように見える組み合わせは、実に無数に考えられます。(中略)気を付けていないと、人間は自身の一貫性についてあまりに強く縛られているために、思考を柔軟に巡らすことができないという罠にはまってしまうこともあります。』
この文章を読んだとき、「矛盾しててもいいんだ~。」と、
ちょっとほっとしている自分がいた。
そして、確かに自分も、
「矛盾してちゃいけない、
一貫性がなくちゃいけない。」と思い込んでいたよな~。
そのせいで、考えの幅を狭めていることあるよな~。
と今までの自分を振り返り、その思考と行動が腑に落ちた。
例えは、
「過去に言ったことと矛盾してないかな~」
と自分自身をチェックする行為であったり、
「あの人、前言ってることと矛盾してない?!」
と内心批判している自分であったり。
そしてふと
先日読んだ、伊東奈美子訳
「自己信頼」新訳 ラルフ・ウォルドー・エマソン
という本の中に書かれていたことを想い出した。
以下、「自己信頼」新訳より。
『いま考えていることを断固として語りたまえ。そして明日は、たとえ今日言ったことのすべてと矛盾していても、そのときに考えていることを断固として語るのだ。』
私は、この文章を読んだとき、直感的にそうすべきだと想った。
しかしその反面で、非常に強い抵抗感を感じている自分もいた。
その理由が腑に落ちた。
「それまで見せてきた自分と矛盾しないように振舞わなければいけないという根拠のない思い込み」が邪魔をしていたのだ。
恐らく私は、長い長い年月この思い込みを抱えて生きてきた。
この思い込みを手放すのには、勇気と努力が必要かもしれない。
最後までお読みいただきありがとうございます。
2022年2月3日