【インサイドアウトを伝える時】
【インサイドアウトを伝える時】
素直で純粋性の高い人は、気付いたこと、学んだことを
吸収する能力が高い。
毎年、新入社員の皆さんから感じることだ。
本当に毎年この時期は自分自身も、
わが身を振り返るいい機会となっている。
私が勤めている会社では、
課題図書として、
「7つの習慣」を新入社員の方に読んでもらっている。
7つの習慣のベースとなる考え方、
「インサイドアウト」に触れておいた方が、
7つの習慣を読み進める中で、
感じ方や理解度が変わってくると想い、
新入社員研修で、自身が担当する時間の中に
「インサイドアウトとは」という内容を盛り込んだ。
私からまず、インサイドアウトの概念をレクチャーし、
体験談を話した。
「インサイドアウト」について、どう想ったか、
感じたこと、気付いたことを一人づつ伺った。
そしたら全員、
「インサイドアウト」という意識はなかったにしろ、
「インサイドアウトってこういうことですよね」
とご自身の経験談をお話ししてくださったではないか!
さすが風の時代仕様で生まれていらっしゃる方たち。
「インサイドアウトについて、今までは、無意識だったが、
そういうものの見方が大事だという意識ができた」
という内容の言葉をそれぞれからいただいたので、
インサイドアウトの概念を伝えるという目的は果たせた。
しかし、私はインサイドアウトを伝える上で
注意しなければならないことがあると考えている。
これはあくまでも私の考えであるが、
インサイドアウトをあまりに意識しすぎると、
アウトサイドインな自分を必要以上に責めて、
自己肯定感が下がる可能性があるからだ。
「環境や他人のせいにしたくなるよね。
実際してるよね。私もある。
でも、あいつが悪い。環境が悪い。
って実際想ってるんだから
そう想ってる自分の存在は認めてあげよう。
そういう自分の存在を認めたうえで、
自分の中に何か原因はなかったか?
という問いを立ててみて」と伝えた。
何故それを伝えようと想ったか。
ちょうどその研修を担当する数時間前、
よろしくない出来事が自身にあった。
「相手を責めている自分」に気付いた。
相手を責めている自分を責めそうになっている自分にも気付いた。
気付いて「あいつが悪いって自分想ってんなー」
とそんな自分を受け入れられたからよかったが、
ちょっと前までの私は、
「人を責めてる自分なんてダメだー」と
自己否定に入って気分が下がってた。
インサイドアウトは自分を責めるのが目的ではない。
これを伝えなきゃ。
研修の寸前にこんな出来事を起こしてくださって
神様にまた感謝だ。
2021年4月7日