【言葉にすることの大切さ】
【言葉にすることの大切さ】
相手の方は、ごく自然に、
当たり前のようにやっていること。
それが、私には励みになり、
癒しになり、心が休まる感じがしたこと。
相手の方は当たり前にやっていることだから、
私に、どれだけ良い影響があったか?
と言うことは知らないし、気付いていなかった。
改めて、言葉にすることの大切さを知った。
成人の日の連休中、
東京の専門学校に通っている次男が、
冬休みの長野での生活を終え、東京へ帰って行った。
東京に戻るために乗っていく、
高速バス乗り場まで送っていき、
何とも言えない寂しさを感じた。
長野に帰ってきたときは
飛び上がるようにうれしかったが、
休みが終わるとまた別れが待っている。
この別れの辛さを味わいたくないのだが、
別れの辛さを味わいたくないからと言って、
会うのを我慢することもできない。
何とも切なく、複雑な心境に陥った。
連休明けの出勤日。
この休み中のこの出来事を、
何年か前にご自身もお子さんを東京へ出したことがある
職場の先輩に話した。
先輩は、「そうだよね~。わかるわかる。」と、
私の話に親身に耳を傾けてくださった。
「最初は辛いけど、時間が経てばだんだん慣れてくるから。」
とも励ましてくださった。
その時、TELが入り、ちゃんとお礼も言わず、
会話は終わってしまった。
席に戻り、
話を聴いてもらったこと、
共感してもらったこと、
励ましてもらったことで、
心が軽くなっている自分に気付く。
さっき、お礼をちゃんと言えなかったから、
タイミングをみて、ちゃんとお礼を言おう!!
と決めた。
しばらくして、先輩にお礼を言う。
私:さっきは話を聴いてくださってありがとうございました。
先輩:えっ?
とちょっときょとんとした感じ。
(お礼を言われることなんかしたっけ?みたいなリアクション。)
私:話聴いてもらって、気持ちわかってもらって、
励ましてもらったおかげで、心、軽くなったんですよね。
先輩:(あー。そういうことかと納得した様子で)
ただ、話聴いただけだよ~(^-^)
と笑顔で返してくださった。
明らかに、嬉しそうだった。
人の役に立てるってことは、誰だって嬉しい。
しかし、先輩みたいに、
それをごく自然に、当たり前にやっている人は、
お礼を言われるまで、
お礼の理由を言われるまで、
自分が相手に役に立つことをしていたことに、
気付かない人もいる。
危うく、人の役に立っている。という喜びを、
先輩に、感じさせないままにするところだった。
セーフ。
言葉にすることの大切さを
改めて知ることができる出来事であった。
2022年1月11日