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うつからのキセキ☆

【時間が止まってくれればいいのに】

【時間が止まってくれればいいのに】

1泊2日で、両親と3人で県内の温泉を訪れた。

 

昨年の12月。

私:お正月どこか行かない?県内だったら、コロナ大丈夫そうだしさ。

父:いいよー。透析が無い1日と2日の2日間なら。

私:どんなところが良い?なんかリクエストある?

父:温泉があって、ベッドの部屋がいい。

 

この会話の末、検索にヒットしたのが、

菱野温泉常盤館。

残り一部屋しか空いてなかったので、即予約。

県内で温泉があってベッドの部屋ということだけで決めたホテル。

当たりだった!!

静かな所にあり、ゆったり、のんびりでき、

温泉も、お料理も、ホテルの方の心ある対応も良く、

両親が喜んでくれた。ずっと笑顔だった。

 

この小旅行の目的は、

両親との楽しい思い出作り。

両親も、母は今年82歳、父は今年80歳と高齢になってきた。

あまり、残りの時間のことは考えたくないのだが、

相次いで、叔父叔母が亡くなっていく中で、

両親と一緒に過ごせる残りの時間のことを現実として受け止めなければ

ならなくなってきている。

 

実家に行くと、よく今までに行った旅行の話で盛り上がる。

今回の小旅行も、思い出の1ページに追加されそうだ。

よく、「お墓にお金は持っていけない。」と言われるが、

確かにそうだなと思う。

けど、

私は「思い出はお墓に持っていける」と信じている。

経験や思い出は、魂に刻み込まれていると信じているからだ。

 

母が、トランプを持ってきてくれた。

しかも、私が小学生の頃、

家族でトランプをやる時に使っていたものだった。

えーっ!!このトランプまだあったの?懐かしい~。

3人でトランプをやり、

ちょっとしたアクシデントに大爆笑し、

本当に本当に楽しかった。

両親が笑い転げているのを久しぶりに見た。

このまま時間が止まってくれればいいのにと想った。

 

時間が止まってくれればいいと想えることが、

どれだけ幸せな事なのかをしみじみ感じた。

 

1年のスタートに、こんな幸せな時間を創れたのは、

両親が持病はあるけれども、

こうして出歩けるくらいの気力体力があること。

お正月から、働いてくださる方がいらっしゃること。

その方たちが、温かい接客をしてくださること。

自身に、仕事があって、収入があって、お休みがあること。

決して当たり前ではない。

 

お父さん、お母さん、ホテルの方、お土産屋さん、

会話を交わした宿泊者の方。

全ての方々に感謝いたします。

 

1年のスタートを感謝の気持ちで、

始めれることにも感謝です!

 

いつも読んで頂いてありがとうございます。

 

2022年1月2日