【自分想い】
【自分想い】
人は生まれる前に、
自分の人生を綿密にプログラムして、
生まれてくるのだそうだ。
信じる信じないは別として、
少なくともそう考えたほうが、
より自分の人生を肯定的に捉えることができる。
今、めちゃくちゃ多忙だ。
息子2人と、私自身、
人生の大きな節目を迎えている。
目の前のことを一つ一つこなしていくしか選択肢はない。
今日は、長男が新天地へと旅立つ日だった。
早朝に家を出て、家族全員で引っ越し。
とりあえず必要な荷物だけ持っていき、
簡単に掃除をし、荷物を運び入れた。
購入しなければいけないものをリストアップし、
昼食を食べがてら、買い物へ。
リストアップしたものを、
ホームセンターなどで購入し、
そこで別れることにした。
長男は県内だから、会おうと想えばいつでも会える。
しかし、涙があふれて止まらない。
生まれてから20年間の想いが一気にあふれ出してきたのか?
この寂しさをなんと表現したらよいのか・・・。
「じゃあね。元気でね。」
気丈に振舞い、元気よく言っているのに、
涙は滝のように溢れてきて・・・。
長男が自分の車で駐車場を出ていった。
それを見送った時はもう、
嗚咽が出るほど泣いた。
「またいつでも会えるよね。会えるよね。」
敢えて言葉に出して、自分に言い聞かせた。
ひとしきり、
思いっきり泣いたら落ち着いてきた。
帰りの車ではもう、明後日に控えている、
次男の引っ越しのスケジュールや、
最終確認、不足品の購入などについて、
話しながら帰ってきた。
寂しさに浸っている余裕などない。
私は恐らく、
生まれる前に敢えてこの
めちゃくちゃ忙しいスケジュールを
プログラムして生まれてきたに違いない。
この後次男との別れも待っているのだが、
その翌日、私の人生の転換期ともなる
それこそ、次男と別れの寂しさに浸っている余裕などないくらい、
大事な大事な事柄が控えている。
その準備も今、平行して行わなければならない。
本当に、いまが正念場だ。
次男に至っては、首都圏への旅立ちだから、
「またいつでも会えるよね。」の
言い聞かせは効かない。
寝る間も惜しいくらいのこの状況が、
本当にありがたく感じる。
2021年3月25日