【おまじない】
【おまじない】
幼少期、
痛くて半べそをかくようなことがあると
「痛いの痛いの飛んでいけ!」
母親が言ってくれた。
そうすると、何故かちょっと痛みが和らいで、
元気になる気がした。
言葉の力だ。
私は、腹が立つことがあると、
「もう、ぷんぷくりん。」と
言うようにしている。
たまたま、何かで腹が立った時、
ぽろっと出た言葉だったのだが、
ちょっとおちゃらかした感じで言うと、
腹が立つのが納まっていく
感じがしたのがきっかけだ。
「痛いの痛いの飛んでいけ!」
似たような効果なのかもしれない。
昨日も、「もう、ぷんぷくりん。」
の連発だった。
長男と、次男それぞれにだ。
引っ越しを控えているのに、
このタイミングで「まじかー」と
いうことをしてくれる。
「最後くらい、ちゃんとして!」
やや険悪ムード。
別れを前にしても、私たち親子は、
いつもとおんなじ感じで、
すったもんだをやっている(^^;)
これがうちの家族か(^^;)
ある意味、うちの家族らしいかもしれない。
「もう、ぷんぷくりん。」
おまじないをかけたら、
ちょっと笑いが込み上げてきた。
職場の先輩が、
「子供たちに、煩わされることがないとそれはそれで寂しいよ。」
とおっしゃっていた。
「もう、ぷんぷくりん。」
気持ちを静め、後悔のないよう、
送り出してあげよう。
息子のために。
自分のために。
2021年3月24日