【引っ越しあるある】
【引っ越しあるある】
部屋の片づけをしていてよくあるのが、
写真や思い出の品が出てくると、
ついつい見入ってしまって、
片付けの作業が中断するということだ。
今回の引っ越しでは極力
それが無いようにしてはいたのだが、
やはり、
長年観ていなかった想い入れの強いものを目にすると、
感情移入してしまう。
その中の一つに、自分が幼少期の写真で
シロツメ草の花束を持って笑顔で映っている写真がある。
この写真を私が大人になってから
母親と一緒に観ていた時、母親がこう言った。
「あー、この写真。
田んぼの土手に咲いていた花がきれいだったから
沢山摘んできたんだという、
ちか(←私のこと)がかわいくてね。」
母親が撮影してくれた時の気持ちを話してくれた。
私の幼少期のころは、フィルムを入れるカメラで、
今のように、スマホで気軽に写真が撮れるような時代ではない。
私の母親は日常のこんなたわいもない些細なことを大切に想って、
カメラを持ち出し撮影してくれたんだな。
旅行、入学式、運動会、など特別な時の写真もうれしいが、
この日常でのささやかな幸せを映したこの写真が一番好きだ。
母親から愛されていたんだな。
この写真を観る度そう感じるようになった。
私の母親は、現在81歳。
自家用の野菜は自分で作ったり
旬のものを食卓に並べたり、日常を大切に生きている。
私はこんな母親のもとに生まれて本当に良かった。
引っ越しの合間、
ちょっとほっこりブレイクタイムの時間となった。
2021年5月6日