【当たり前を創り出す】
~新入社員研修を行うことで想い出したこと~
ありがたいことに、会社に辞表を出した後も、
中途採用で入社してきてくれた新人さんの研修を担当させてもらえた。
本来なら、新人さんと自身の2人での研修となるのだが、
自身が退職した後の担当講師(自身の直属の上司)も、
一緒に研修に参加してくださった。
自身は、研修の前、できるだけ社長にキーポイントとなる言葉や、
社長が担当された研修でどんなことを話されたかなどを、
社長に直接伺うようにしている。
トップとの意識合わせは重要と考えるからだ。
社長は要点と、「こんな質問を投げかけてみたら?」
というアドバイスをしてくださった。
そのアドバイスを研修フローに盛り込み、いざ研修へ。
やはり自身は、現職場の中で、最も好きな仕事の一つであるな~と、
新人研修も恐らくこれで最後となった今、より一層感じるのである。
社長は「新しい当たり前を創り出すことが当社の使命だ」と
おっしゃっていた。
もちろん、この言葉の前に、
その考えに至る背景もおっしゃってくれたので、
おっしゃりたいことはわかるのだが、
いまいち自分の中で、深く理解できていない、
しっかり腑に落とせていない感覚があった。
今回の研修は、ちょうど上司もいらっしゃるし、
「新しい当たり前を創り出すこと」をテーマに、
皆でディスカッションしちゃおう!!と想った。
自身が勤める会社の製品は、
世の中に幅広く使われている。
恐らく1960年代以降に生れた人なら、
その製品は在って当たり前のものも数多く存在する。
しかし、今となっては在って当たり前の製品も、
開発に至る背景には、
利便性、安全、環境保全など様々なニーズがあったに違いない。
開発してそれが使われるようになって、
それが人々に定着するようになって、
当たり前となっていく。
固定電話 ➡ ケータイ ➡ スマフォ がいい例かもしれない。
ディスカッションする中で、
上司や新人さんの発言から気付かされたことがある。
「当たり前」ということは、
そこに使っている人の感情はイメージできないということだ。
「在って当たり前」なんだから、自社の製品を使っている人が、
いちいち、喜んだり、感謝したりはしていないであろう。
だから、自社製品を世の中の当たり前にするということは、
見返りを期待していないということになる。
はっとした。あらためて、社長すごい!!と想った。
じゃあ、「当たり前」を提供することで何が得られるのか?
その目的は何か?
という自身の問いに返ってきた答えが、
自分たちの仕事に対する誇り、満足感であり、
それが人生の豊かさにつながるということだった。
こういう話が、会社でできることはすばらしいしと想った。
日々の業務に追われる毎日であるが、
時にはこういう話し合いも大切なのではないかと想うのである。
今回のディスカッションで1つ想い出したことがある。
すごーく昔の自身のブログに書いたことだ。
誰もが「自己肯定感を持ってて当たり前」の時代がいつか来て欲しい。
それが自身が描く究極の理想だというようなことを確か書いた記憶がある。
そのために自身は、自己肯定感を人生のテーマにしている。
それを想い出させてくれる時間となった。
今日も佳い一日であった。
最後までお読みいただきありがとうございます。
2022年12月27日