【自分を知る】
【自分を知る】
白鳥さんが、ペンギン君に言いました。
「君は何で飛べないの?」
ペンギン君は嘆きました。
『何で僕は飛べないんだろう。どうすれば飛べるようになるのかなー。』
それを見ていた、ペンギンちゃんが言いました。
「あなたは何でそんなことで悩んでいるの?
あなたはペンギンなんだからそもそも飛べないくていいのよ。」
『えっ!? 僕はペンギンなの?』
「そうよ!私と同じペンギンなのよー。氷に映る自分の姿を見てみたら?」
飛べない自分を嘆いていたペンギン君は自分の姿を見てびっくり!!
『僕も、君と同じペンギンなんだね。そりゃ飛べないはずだ!
そんなことで悩んでる時間がもったいなかったね。ワハハハ~(笑)』
『僕がペンギンってことは、君と同じように海を泳ぐことが得意ってことだよね。
一緒に泳いでくれない?』
「もちろん。いいわよ。」
ペンギン君とペンギンちゃんは、
「どこに行く~?南極が良いかな~。オーストラリアがが良いかな~。
それともニュージーランド?」
「他にも誰か誘ったら楽しそうじゃない(^_^)」
「目的地に着くまでにいろんなところも立ち寄ろうね。」
わくわく、楽しい会話が弾みました。
ペンギン君は言いました。
『何だか、とっても楽しい気分になったよ。
自分がペンギンだってことに気付かせてくれてありがとう✨
自分がペンギンだってことに気付かないでいたら、
僕は悩まなくてもいいことで、ずーと悩まなければならなかったよ。
君と一緒に楽しいことを考えている時間とはまるで違う時間を
過ごさなければならなかったよ。』
自分がペンギンだってことに気付いたら、
飛ぶことより、泳ぐことを考えたほうが
楽しいし、自然だし、うまくいくよね。
悩まなくてもいいことで、悩まなくて済むよね。
2021年3月13日