【20代の時に必要だったもの】
~人生で2度のうつ病を経験して得た気付き~
自身は、人生で2度のうつ病を経験した。
1度目のうつは、23歳前後の1~2年間だったと記憶している。
一番ひどい時は、会社へ行くことができなくなり、
主治医から診断書をもらって、1カ月会社を病欠で休んだ。
2度目のうつは、35歳位から7~8年間だったと記憶している。
子供がまだ小さく家計の足しにしたかったのと、
人づきあいは億劫なのになぜか社会とは繋がっていたくて、
パート勤めはしていた。
子育てと仕事を両立しながら、月1回の診察に通っていた。
今、過去の自身を振り返ってみて、
今だからこそわかる上記2つのうつの違いがある。
それは、回復の仕方だ。
回復の仕方に違いがある説明の前提として、
まずは、どちらにも共通している回復の仕方があるということは伝えておきたい。
それは、心身ともに物理的な休養をとる。とにかく体を休めること。
一番症状が酷い時、まずは休養をとるこれがあってのことと捉えて欲しい。
ちなみに、
自身の場合の一番症状が酷い時というのは、
・過呼吸
・消化器系の症状(逆流性食道炎、食欲不振、逆に過食)
・眠れない(寝つきは良いが2~3時間で目が覚めそっから眠れない)
・漠然とした焦燥感、不安にかられいてもたってもいられなくなる
・落ち込み
・落ち込み過ぎてベッドから起き上がれない
・訳もなく涙が出る
・とにかく体がだるい、鉛のように重たい。
こういう症状が強い時は、先ずは休養。
前置きが長くなったが、ここからが、
1回目のうつと、2回目のうつとの回復の仕方の違いだ。
1回目のうつは、環境。
2回目のうつは、マインドだ。
1回目のうつで会社を病欠した後、上司の計らいで、
職場が変わった。(と言っても課内の移動)
それにより職種も変わった。
たまたま事務職に空きが出たからという理由だったが、
本音は、私には技術職は無理だという判断だったのかもしれない。
その事務の仕事はすごくやりやすかったし、好きだった。
職場の中で、事務職以外にやりたいことも見つかり、
それを許可してくれる感じの職場だったので環境に恵まれた。
そのころ、結婚も決まって、プライベートも好転。
自分にとってプラスとなる環境がたまたま重なったから、
うつも自然と回復していったのだと想う。
10年以上経っての2度目のうつ。ショックだった。
うつの症状はほぼ完全になくなっていたので、
何故、再発?!!!と当時は思ったが、
今ならその理由がわかる。
根本的な考え方、生き方、スタンスが変わっていなかったからだ。
たまたま重なった負の出来事や、負の環境や、ストレスに
耐えられなかったのである。
2度目のうつが治って(通院しなくなって)
7~8年経つが、体調は良好。
その7年~8年の間でも、苦しいこと辛いことは多々あった。
もちろん、気持ちが落ち込んだりしたことが全くなかったか?
と言ったらそうではない。
しかし、うつになるくらいの過度な落ち込みまで行くことが、
ほぼほぼなくなったのである。
それは、環境など外側から影響を受ける生き方ではなく、
自分の考え方、在り方、感情の選び方などで生きていく、
自分主体の生き方にシフトしたからだと考察する。
外側に左右される、翻弄される生き方か?
自分の内側を調えて、揺らぎを少なくする生き方か?
その違いは非常に大きい。
後者を手に入れたのは、マインドについての学びだ。
一日一日、ちょっとづつではあるが、学びを成長に変えてきた。
その賜物であると考える。
20代の時に、マインドについての学びの大切さに気付いていれば、
そして、ちょっとづつでも良いので学び続けることの大切さを知っていれば、
せめて、1度目のうつの時に、マインドを整えることの重要性に気付いていれば、
人生で2度も、あの辛いうつという経験をしなくて済んだのにと想うのである。
まあ、今となってはこれも経験だったんだなと想える自分がいる。
こうやって、世の中の人にうつについて
シェアできるというメリットもあるし、
マインドを整えることの重要性を伝えるうえでも、
あれはあれで自身にとっては必要な経験だったんだなと、
ここ数年でやっと、うつという辛い経験を
受け入れられるようになった自身である。
最後までお読みいただきありがとうございます。
2022年11月29日