【憎しみからの解放】
【憎しみからの解放】
私は、40代前半に、
7つの習慣でお馴染みのコビー氏が提唱する、
インサイドアウトの原理原則を知識として学ぶ前までは、
アウトサイドイン的思考で生きていた。
例えば、自分に対して裏切ったり、危害を加えてくる人がいたとしよう。
そして、その行為によって、傷ついたり、心がかき乱れたりしたとしよう。
そうすると、その行為を行った相手に対して、
なんで、あーゆう不誠実な行為ができるのか?!!
信じられない!!ほんとサイテー!!と
相手に対して、怒り、憎しみが湧く。
感情は湧き上がってくるものだから、そこまでは自然なことだ。
しかし、湧き上がった感情とどう付き合うかは自分次第なのだ。
その「自分次第」という概念が自身には無かったため、
湧き上がった感情のまま反応したり、
湧き上がった感情をそのまま抱き続けていた。
そして、その感情は全て相手に与えられたものだと想っていた。
だから、傷が大きい分だけ、心がかき乱れた分だけ、
相手への怒り、憎しみも大きかった。
しかし、インサイドアウトの原理原則を概念として学んでからは、
本当に少しづつだが、
そんな不誠実な行為100%あんたが悪い!!
なんで相手が傷つくようなことするのかな!!ほんと信じられない!!
と想うような行為をされても、
なぜ、このような出来事が起きているのか?
自分に何か原因は無かったのか?
相手がそういう行為をする心理はなんなのか?
など、一旦自分の内側に問いを投げかけるようにしていった。
もちろん、それまでの40年、
自分に非がないことであれば、全てを、相手のせい!!
というスタンスで生きてきたので、
ちょっくらちょいに、
ほんと最低な奴だよな!!と怒りまくったり、
憎しみを持ち続けるということは直らなかった。
しかし、このインサイドアウトの概念を意識して生活することで、
確実に人とのコミュニケーションが楽に楽しくなっていく実感があったため、
地道に続けていった。
そして、恐らく2~3年はかかったと思うのだが、
気が付いたら、めちゃくちゃ憎んでいたある人のことを
許せていた自分がいたのである。
本当にびっくりだった。
あそこまで憎んでいた人許せるんだ~!!と・・・。
インサイドアウトがこの世界の原理原則なのだから、
当たり前といえば当たり前なのだが、
本当に怒り、憎んでいた相手だったので、
学んだことを忠実に実践して良かったな
と想ったと同時に喜びも感じている。
何に喜んでいるか?
人を憎むことでの苦しみから解放されたことである。
ネガティブな感情で覆いつくされた心の状態は本当に辛いものだ。
それを人から与えられたと想っていたが、実は自分で選んでいたのだ。
そして憎しみからは何も生まれない。
それどころか、破壊と破滅を招く。
憎しみの渦中にいるとそれに気付けないことが多い。
それに気付くためには、人とのコミュニケーションや、
いい情報に触れることが大切なのではないか?とも思う。
最後に付け加えておきたいことがある。
怒り、憎んでいた相手は許せた。
しかし、相手を憎む原因ともなった、
人を傷つける行為であったり、
不誠実な行為であったり、
人としてそれはダメでしょ!!というような、
その行為自体は決して許していない。
どんな理由があるにせよ、
やってはいけないことというものはある。
自身の中ではそこははっきり区別している。
最後までお読みいただきありがとうございます。
2022年7月9日