【学びの吸収率は年齢ではない?】
【学びの吸収率は年齢ではない?】
長い間うつ病を患っていたせいか、
40歳前半の頃、新しいことを覚えることが
非常に困難になっている自分と遭遇した。
年齢のせいかな?とも思っていた。
しかし、ここ3カ月ほど、何冊かの本を読む中で、
本に対する理解度、腑に落ち感、頭に入っている感が
半端ない自分に気が付く。
もちろん、10代20代の頃の吸収率とは比べ物にはならないが・・・
10代20代の頃は、テストがあるという前提や、
これから仕事で使うかもしれないという前提があったからかもしれないが、
様々なことをまんべんなく覚えるという感じだった。
頭が柔らかいせいか、それも可能であった。
もうすぐ50歳となる現在、さすがにそれをやるには無理がある。
がしかし、
自分に必要なこと、
自分が伝えたい事、
これが本質だなと想うこと、
を効率よく吸収している、しかも理解度が深いという感覚がある。
なぜだろう?
自分なりに分析してみた。
自己認知力が上がったことと、
マインドセットの経験を積み重ねたことによると想う。
私は、マイメンターと出会った2015年から
マインドセット(マインドを整えること)
について学び続けている。
マインドを整えるには、必然的に自分と向き合わなければならないし、
学び続けていく中で、
自己肯定感の重要性と必要性に気付き、
自己肯定感を育むために、
より一層、自分を知るということに意識を向けてきた。
その結果、自己認知力が以前の自分と比べたら格段に上っている。
マインドを整えることについて学んでいると、
机上で学んだことを、プライベートや仕事で活用したくなる。
例えば、
「感謝が大切」ということを学べば、
日常に感謝ができる仕組みをつくったり、
「インサイドアウトが原理原則」であると学べば、
自分の行動が他責になっていないか?をチェックし自分の行動を改めたり、
などなど、
今まで、なんとなーく過ごしてきた日常の行動に、
意識や意図を持たせることで、
経験の質と量を上げてきた。
このようにして、自己認知力と経験値を上げていった結果、
本に書かれている内容を、
自分に置き換えたり、
自分の経験に置き換えたりしながら読めるので、
あー、あの時の経験はこういうことだったのか~とか、
あーわかるわかる、自分もやってみた結果そうだったからな~とか、
まだ、自身は未踏の地ではあるものの、今までの経験からなんとなく、
きっとそうなるんだろうな~みたいな予測がついたりと、
昔みたいに「言ってる意味が解んない!」となることが減り、
すらすらと内容が自分の中に入って行く感じだ。
そういえば、昔に比べて、本を読むスピードも上がっている気がする。
いまふと想ったのだが、最近読んだ
ヴィクトール・E・フランクル著 「夜と霧」新版 池田香代子訳(みすず書房)
を読むのには時間がかかったのだが、
その原因の1つに、
あまりにも自分の経験にはない事柄過ぎて、
自分に置き換えたり、想像したりすることができず、
「これどういうこと?」となって、
さかのぼっては読み返す作業が入っていたことも大きかったと想う。
自己認知力と経験。
若い人の脳には勝てないが、
自己認知力と経験は、
意識すれば誰にでも何歳からでも増やしていける。
これからの人生がますます楽しくなる要素の一つであるとも感じる。
最後までお読みいただきありがとうございます。
2022年4月9日