【他人に物事が頼めないということ】
【他人に物事が頼めないということ】
人に迷惑をかけてはいけない。
できることは自分でやるのが当たり前。
何でも自分でできるようにならなきゃ。
自分に与えられた役割は自分一人で完結しなきゃ。
そんな言葉を自身に投げかけているうちに、
人に物事を頼めなくなっていた。
体調が悪くてもだ。
その為に、何度、寝込むまで体調を崩したことか・・・。
何故、そこまで頑なに、
自分一人でできることはやる
と想っていたのだろう。
今ならわかる。
恐れだったんだろうな。
頼んだ相手や、それを見ていた周りの人に、
そんなこと自分でやればいいのに!
そんなこともできないの!
それ逃げじゃない!
めんどうな事やらせてるだけじゃない!
と言われやしないだろうか?
言わなかったとしてもそう想われたらどうしよう。
そういうことをもんもんと考えているうちに、
考えるのが面倒になって、頼むのが億劫になって、
悩んでいる間に自分でやっちゃった方が早いじゃんと
自分に言い訳をして、
いつしか、人に頼むという選択しすらなくなっていった。
自分でできることはやる。
この考え方が間違っているとは想わない。
自分が楽をしたいから、
他人に自分の役割を押し付ける、
というような考えにはならないからだ。
ただ、この考えに固執してしまうと、
色々なチャンスを失う可能性もある。
例えば、周囲とコミュニケーションを取るチャンスであったり、
自分が頼んだことで、相手も困った時に頼ってきてくれるであったり、
一人でやるより、いいアイデアが出てクオリティーが上るであったり。
当時の自分に伝えたい。
目に余るような利己的な理由でない限り、
もっと人を頼ろうよ。
アイデアを貰おうよ。
と。
そうはいっても、当時の自己肯定感が激低い自分には
ハードルが高い。
こう言われたからといってすぐに改善できれば苦労はない。
こんな私がまず最初に大きく変わる1歩となったのが、
当時の就労支援講師で現在のマイメンターからのミッション。
1日3回誰かに、どんな些細な事でもいいので物事を頼むこと。
当時の私は、本当に人に物事が頼めなかったため、
何を頼んでいいのかもわからなかった。
最初は恐る恐るこんな感じだった。
「カ・カ・カ・・・カーテン開けてもらっても良いですか?」
「こ・こ・こ・・・ここの所もう少し詳しく
教えてもらってもいいですか?」
これを繰り返していくうちに、
少しづつだが、人とコミュニケーションがとれるようになってきた。
そうすると、自分にも自信がついてきて、自己肯定感が上がる。
自己肯定感が上がると、もうちょっと大きいことも頼めるようになる。
また更にコミュニケーション能力があがる。
さらに自己肯定感が上がる。
また更に頼みやすくなる。
このルーティンに入れば、
意識せずとも、行えるようになっていく。
2021年9月9日