【信じれる環境】
【信じれる環境】
もう20年以上も前になるであろうか?
私の知り合いでで元警察官の方が
何かの会話の中で
「人を疑うのが疲れたから警察を辞めた」
とぽそっと言った言葉が今でもずっと心に残っている。
警察官だった頃のことは、
一切お話しされない方だったので、
なおのこと心に残ったのかもしれない。
先日プライベートで、ある方と雑談した中で、
(何でそんな話になったのか覚えていないが)
その方がこんなエピソードを話してくれた。
「高校生だった時、たまたま何か事情があって、
"高校生がこの時間に駅に居ないだろ"っていう時間に
駅の自転車置き場に居たんだよね~。
そしたら警察の人に、いきなり、
”今自転車盗もうとしてただろ”的に疑われてさ~。
すごくショックだったんだよね~」と。
私は「いたいけな少年を疑うなんてひどいよね~!!」と
批判じみたことを言ってしまったが、
後になってハッとしたことがあった。
「人を疑うのに疲れた」
こういうことなのかもしれない!!
と・・・。
一般市民は、いたいけな少年を疑うよりは
信じてあげる意識が強い。
少なくとも私は信じたいと想っている。
しかし、警察官の方は、そんなことは言っていられない。
市民の安全を守るため、
疑うことも仕事の一つなのだ。
だから、疑うことに疲れたのかな~。
私だったら、確実に疲れる。信じたいから・・・。
信じることができる環境を当たり前と想ってちゃいけないんだな。
信じることができる環境はありがたいんだな。
このことに気付いた時、
私はありがたいことに、人を信じれる環境に居るんだから、
もっともっと、自分も他人も信じたい。
そんな気持ちが強くなった自分に出会えた。
2021年3月21日
」